御とりに成る日



瞬く回数を数え
鼻腔を抜ける甲高い息は
人よりも鳥の囀りに似た。
天の授けは
地を のたうつ。
白い石膏の内にて 萎縮する。
指先 太股 臓物の全てが引き攣り
躰は方位を滅茶苦茶に指し示す。
麻袋をたずさえ 寄り添うならば
飛翔を目論む抵抗が
私の腱を浮き上がらせる。
強靭な意志よ
地上を離れ
彼方へ向かえ。